夏休みスペシャル -Summer House Laboratory 2010- 各賞発表



みなさまこんにちは、hazamaです。今日で8月も終り。厳しい残暑も、そろそろやわらいでくるでしょうか。ずいぶん前から、夜には窓の外で虫の声が秋の気配を告げていますね。わが家では昨日、部屋に飾っていたアザミの絵の「水うちわ」と麻の暖簾をしまい、 代わりに先日古道具屋さんで見つけた秋草の絵付けの香炉を置きました。夜風が涼しい窓辺で、静かに香りをききながら過ごすひとときもいいかも。今年は暑かったぶん、心地いい初秋の空気をゆったり味わいたい気分です。この夏のアルバムでも作りながら、行く季節と迎える季節のあいだで、心落ち着く時間を過ごしたいですねw


さて、今日はいよいよ、夏休みスペシャル -Summer House Laboratory 2010- の各賞発表です〜!


夏休みスペシャル -Summer House Laboratory 2010- 各賞発表

このスペシャル企画では、「楽しいアイデアと創意で暮らしを創ろう!」を合言葉に、夏休みの「子どもと一緒に暮らしの工作・実験・自由研究」のテーマでご投稿頂きました。


ご参加くださったみなさまは、いわしでの熱い語らいをご覧になって驚嘆されたことと思いますが、今年も本当に素晴らしい暮らしの自由研究が充実でした! あまりの力作揃いを前に、受賞タイトルを選べない〜といううれしい悲鳴をあげてしまいました……。そこで、当初お知らせしていました各賞を急きょ変更し、「サマー・ラボ賞」3本に加えて、「ピックアップ賞」を5本から10本に増やして選ばせていただきました。代わりに「ノミネート賞」の該当タイトルはナシとなりましたが、みなさまどうぞご了承くださいませw


今回は「子どもと一緒に」ということで、子どもさんがまわりにいらっしゃらない方はご提案のかたちでもOKですよ〜と、よくお伝えしておけばよかったのに、戸惑わせてしまいましたよね、ごめんなさい! それにもかかわらず、こんなにキラキラ輝く夏休みの自由研究ルポをいっぱいおとどけ下さって、本当にありがとうございました! また〈イエはてな〉に新しい暮らしの創意とコミュニケーションの記念すべきページが誕生しました♪ 心のこもった素敵なメッセージをくださったみなさまに、心からありがとうを申し上げます。では、あらためてじっくりと -Summer House Laboratory 2010- の成果をここでお楽しみくださいね!

「シャボン玉のおにいさんになった日」by id:Fuel


自治会の子供行事の話が出ていますが、私も同じく地域の子供行事からのルポになります。今回の私の役目は「シャボン玉のおにいさん」でした。イベントのアトラクションとして、おっきなシャボン玉を作るコーナーをしようということになったんです。


まずは実験。以前のいわしでシャボン玉液にガムシロップやかき氷のシロップなどの糖分を添加すると割れにくいシャボン玉が出来るという書き込みがあったので、それで実験してみました。しかし、ストローで吹くシャボン玉なら十分な強度が得られますが、針金を輪にして作るような大きなシャボン玉としては、ちょっと強度が足りない感じです。糖の添加だけでは、シャボン膜が自重に負けてしまうのです。


そこで、追加の添加剤として、PVA(ポリビニルアルコール:PolyVinyl Alcohol)の採用を検討してみることにしました。検討項目は、毒性や自然界での分解のされやすさなどです。子供たちと楽しむ以上、これらの可能性は十分に検討されなければなりません。また、シャボン玉は環境中に放出された後は回収されませんから、加水分解や生分解などのプロセスが存在するかどうかの検討も欠かせません。


調べてみました。PVAは洗濯糊や化粧品などの原料として長く使われていることから、比較的毒性は低いだろうと考えていたのですが、メーカー発表のデータとして

5%のポリビニルアルコール水溶液(食塩濃度0.9%)を1ml、25 日間、毎日ラットに皮下投与したところ、高血圧症や腎臓、肝臓および心臓の肥大が認められた。
http://www.kuraray.co.jp/products/msds/pdf/M5OE1216-1-055646.pdf

といった記述は見つかったものの、このような高濃度に人体が汚染されることは稀だと思われますので、毒性については、あるにしても低いという認識でいいのではないかと考えました。発癌性についてもIARC発癌性評価は3の、発癌性評価ができない物質となっています。


子供と共に楽しむに当たって欠かせない考察に、アレルゲンとしての可能性の検討がありますが、これについてもアレルギー性疾患治療剤の一部にこれが添加されていることから、現状、アレルゲンとなりうる物質とは考えられていないと受けとめて良さそうです。

また、自然界における分解については、上記メーカー発表文献に「シュードモナス菌を含有するスラッジによって生分解する」とあり、蓄積性についても「濃縮性が無いまたは低いと判断される物質に分類されている」とありました。


・さらにわかりやすいPVA生分解の解説
http://www.ed.kagu.tus.ac.jp/~kaken/studies/2005fri.htm


一応念のため、知り合いに化け学系の研究者が何人かいますので意見を聞いてみましたが、皆、上記のような認識で差し支えないだろうという見解でした。唯一の注意点は、粉末状の物は吸引の恐れがあるので、子供の前では洗濯糊として作られた状態の物を使う、このくらいという意見です。あ、それは大丈夫、子供の前で扱うのは既にシャボン玉液として調合された状態の物だけだから。


これで事前検討はクリア。計画はGOです。シャボン玉液の材料ならびに調合比率は、ネット上の様々なデータを参考にしながら何通りか実験して、次のように決めました。
[A] 液体石鹸 純石けん分30%(合成洗剤は環境を汚染する恐れがあるので避けました) 250ml
[B] PVA洗濯糊 250ml
[C] グラニュー糖 10g
[D] 水 1リットル


大きなシャボン玉は、直径数十センチの輪にシャボン膜を張り、輪を振って飛ばす方法で作ります。このための輪として、針金ハンガーを使いました。この工作は、せっかくなので行事の打ち合わせのために訪れた児童館で行いました。


さっそく子供が集まってきました。
「おー、兄ちゃん誰?何やってんの?」
「さー、私は誰でしょう、これから何をするのでしょう」
針金ハンガーを取り出します。
「あ、洗濯物干すんだ」
「ぶー、はずれ。これからこれをな、ちょっと離れて見ててくれよ、よいしょっと。この曲がっている所を伸ばすのはちょっと大変…、はい、まあるい輪っかになりましたー」
みんな、何やってんだこいつ、という目で見ています。


「これはねー、シャボン玉を作るための道具なんだよ。この輪の中に石鹸の膜を張って振ると、ストローで吹くのとは比べ物にならない大きなシャボン玉が出来る…はずなんだ」
あー、テレビで見たことあるよ、という声が上がりました。
「じゃぁねぇ、ここからはみんなのうちの誰かに手伝ってもらおうかな。この中で包帯の巻き方上手な人いる?」
みんな、えー、と言っています。
「じゃ、手芸とか得意な人」
○○ちゃんと○○ちゃん〜、と声が上がりました。
「それじゃ最初に、その二人にお願いしようかなぁ。あとで他の人にもお願いするからよく見ててね」


二人に、ハンガーの輪っかに、きれいに包帯を巻き付けてもらいました。これは輪に十分シャボン液を含ませるための細工です。使ったのは普通のガーゼ包帯。ていねいに、きっちりと、半幅ずつオーバーラップさせながら巻き付けてもらいます。まず最初の一周を5年生の子が、さらにもう一周を4年生の子が巻いてくれました。半幅ずつ重ねて2周させたので、都合ガーゼが4重に巻かれていることになります。巻き終わりを凧糸で止めて完成。同じ物をもう一つ、今度は男の子たちにやってもらいました。


これで準備はOK。
「今度ここで子供フェスティバルがあるだろう?そこでこれを使って大きなシャボン玉作りをするから、みんな遊びに来てくれよ」
「おっけー」


当日は、子供たちみんなにハンガーの輪を渡して、大きなシャボン玉作りに挑戦してもらいました。かき氷のテントも出たので、先がスプーン型になったストローもあります。
「ストロー捨てずに持っていけば、あそこでシャボン玉ができるよ」
テントでそうPRしてもらったので、ストロー組もたくさん集まりました。シャボン液はタライの中に入れてあるので、みんなそこにストローを突っ込む形になりますが、シャボン液を小分けにして渡すより、この方が誤飲の危険性がなくていいようです。


シャボン液に浸した側を口にしてしまうことの防止としては、ストローの先端をカットする際、切り込みを入れて十文字に開く加工を、子供たち一人一人にやってもらいました。もちろんこれは、大きなシャボン玉を作るためにも役立つ加工ですね。


シャボン液の成分については、一応説明パネルを用意して、毒性、環境汚染などの問題についての検討結果を掲示して、保護者の皆様への理解を求めました。また、子供たちには、このシャボン液は極力危険が少ないように考えて作った物なので、おうちの洗剤やシャンプーを使って遊んだりしないようにねと念押ししてから遊んでもらいました。


万が一に備えて、目に入った場合、口に入った場合、飲み込んでしまった場合などの応急処置の打ち合わせもしていましたが、そういう事故は一件もなく大成功でした。以上、もし子供たちとシャボン玉で遊ぶ企画を立ててみようという方がいましたら、参考にしていただければ幸いです。


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「手作り焼き肉のタレでBBQ大作戦」by id:tough


伯父が暑さにやられて倒れたとの報を聞き見舞いに行ってみると、意外に元気なので安心はしましたが、孫との約束が守れなくて残念だとこぼすことしきりでした。忙しい父親(つまり私の従兄)に代わって、宿題の日記に書けるような夏らしい楽しみの相手をしてやる予定だったらしいのですが、それが果たせなくなってしまったというのです。ならばその役、私が引き受けましょうということで、休みを使ってプールに連れて行ったりしていましたが、そこは子供慣れしていない独身男の悲しさ。すぐにネタ切れになってしまいました。


プールの帰り、率直に子供に「今度は何したい?」と相談してみました。すると、バーベキューがしたいという答えです。ここでピンとひらめきました。なら、特製の焼き肉のタレを作ろう、普通じゃ売ってないような特別製。それを使って、君が主催のBBQパーティーを開く。お友だちも呼んでいいぞ。材料は全部おごりだ!!タレの仕込みで一日。BBQパーティーで一日。このテーマで二日たっぷり楽しめます。日記の材料としても、焼き肉のタレ手作り体験記は新鮮なテーマになりそうです。


土曜日、子供と二人で材料の買い出しに出かけました。焼き肉のタレなんて本当に手作りできるの?といぶかしがっていますが、そこはビンボウ学生経験の長かった私にお任せです。体育会学生にとって焼き肉は何よりのご馳走ですが、タレは買うと結構高いので、有り合わせの材料で手作りが伝統でした。ですから、色々なレシピが頭に入っています。


お店を回ってみると、リンゴの見切り品が4個150円で置いてありました。もうリンゴ、出回っているんですね。
「よーし、今回のタレはこれが主役だ!」


あとは…。タマネギ。これは焼き肉の具にもなるので必需品ですね。ニンジンも栄養があるのでぜひ焼きましょう。もちろんこれもタレの材料に使えます。ニンニク、これもタレに入れましょう。コクが出ます。ニンニクを入れるなら生姜も必需品。爽やかさが出ます。最後にレモン。コクのあるタレで焼き肉を楽しんだ後は、あっさり塩レモン味焼き肉で締めて終わる。これがわたし流の夏BBQです。肉やその他の野菜類なども買って、準備万端整いました。


ではタレ作りです。
リンゴ半分。タマネギ半分。ニンジンも半分。ニンニク1かけ。生姜も1かけ。そして、じゃーん、秘伝、ニラ醤油〜。ニラを生のまま刻んで醤油に漬け込んだ物です。これはわが家から持参したもの。その他の物はキッチンを見渡して見つけた物を適当に。
まずフードプロセッサーにリンゴ、タマネギ、ニンジンを適当に切って投入。ニンニク、生姜も入れて粉砕します。「スイッチオン!」「いくよ!」ガガー。包丁を使う所も、フードプロセッサーを扱う所も、全て子供にやってもらいました。


続いて鍋に清酒を半カップ味醂カップ、合計1カップを注ぎ、火に掛けてアルコールを飛ばします。
「鍋の中に火が入るから離れてて」
こはちょっと荒っぽい作業なので大人の私がやりました。鍋をちょっと傾けると、青白い炎がボッ。アルコールが燃えているんだよと説明すると、お酒って本当に燃えるんだねと驚いていました。


煮切ったら秘伝ニラ醤油を1カップ。従兄のお嫁さんが三重の人なので、いい赤味噌もありました。これを大さじ3。さらに、甘み付けと焼いた時の適度な焦げ目の演出用に砂糖を適宜加えます。今回は黒砂糖があったのでそれを大さじ2、白砂糖を大さじ3といった感じで加えてみました。ハチミツも大さじ1 加えてみます。そして一煮立ち。


いったん火を止めて、フードプロセッサーの中身を投入。これをゆっくり掻き混ぜながら、沸騰する直前の温度で20分加熱しました。素材の持ち味を大切にするため、沸騰はさせません。とろとろトロ火です。


その間にスリゴマ作り。
「ゴマある?」
「これでいい?」
煎りゴマがありました。大さじ1ほどを小型のすり鉢ですり潰します。これも子供がやってくれました。私は鉢を押さえる係です。加熱が終わって火から下ろした鍋の中にスリゴマを加えます。すり鉢にこびりついた分は少量の清酒を入れて溶かし込み、それも一緒に鍋の中へ。


さて、お味見。
「うーん、大人の味覚だと、あとちょっと辛さと酸っぱさが欲しいかな、どう?」
「僕もそう思う」
「いよっ、大人〜」
何を使おうかと相談すると、子供が見つけてくれたのがコチュジャンでした。あと、レモンも買ってあるから入れてみようという子供の提案で早速実行。果汁は約1/4個分です。再びお味見。
「うまい!これはいける!」
「うん、大成功!!」
煮沸消毒した瓶に移し、さらにすっていない粒のままのゴマを大さじ1ほど振り入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。残ったレモンを搾り、ハチミツを入れて水で薄めて、氷を入れて乾杯しました。


翌日は、子供の友だち数人に、無事退院できたおじいちゃん(私の伯父)とお母さん(従兄の嫁さん)も加わって、場所は家の庭でしたが、賑やかな BBQになりました。お父さん(従兄)は仕事が休めないので、飲み物の差し入れ。ちゃんと私の分のビールもありました(さすが分かってらっしゃる!)。


タレは、「うめー、これほんとにお前が作ったのか?」と友だちにも大好評。楽しい夏の一日になりました。料理といっても、焼き肉のタレ作りは、化学実験の調合に似ています。混ぜる、加熱するといったことで変化していく味。この面白さにとても興味を示してくれて、次回は自分が素材と調合を考えてみたいと張り切っています。まだまだ当分「焼き肉House Laboratory」は続いていきそうです。


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「夏休みに重曹でエコライフ♪」by id:sumike


 お盆に実家に帰省して息子がテーブルでお絵描きをし終わったら案の定テーブルに
クレヨンの線がはみ出していました。


 そこで登場するのが、魔法の粉(重曹)です。
 ナチュラルクリーニングはすっかり有名になったのでご存知の方も多いかとは思いますが、
重曹の正式名は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)で、別名「重炭酸ソーダ」に「ベーキングパウダー」。


 重曹の用途は数多く、例えば野菜や食器の洗浄、鍋の焦げ落とし、ふくらし粉、洗剤、入浴剤、
歯磨き粉、うがい、消炎、消臭剤などに使えます。
 天然素材なので環境にもやさしく、もちろん人体にも無害なので赤ちゃん用品や子ども自身が使うのにも安心安全。


 重曹は元々は干上がった湖の底から掘り出されていた天然のミネラルです。
私たちが出した油脂などの汚れ(酸)をきれいに(中和)してくれる力を持っていて
掃除で使って排水口から流されたその後は、重曹はパイプ内をきれいにしつつ、海に還ります。


 そしてこの重曹は、驚くことに私たちの体内にも存在するのです。
なんと唾液の中に「重曹」は含まれていて、口内菌が作り出す酸を中和し、歯がとけてしまうのを
予防してくれたり、胃酸を中和して潰瘍になるのを予防してくれているそう。


 そのため、《注意!幼児の手の届かないところに》と書かれた合成洗剤とは違い、
赤ちゃんの身の回りのものや、子どもとも一緒に安心してお掃除することができます。
また、お風呂用洗剤や台所用洗剤の様に細かく分類されず、家の中のあちこちの場所で使うことができるのも
魅力的でまさに「魔法の粉」と言われる所以だと思います。


 今回、実家でバスボムを作る予定だったので、この魔法の粉こと重曹クエン酸を用意していました。


重曹に水を少しずつ加えてペースト状にしたものを布につけて、クレヨン汚れをこすり落としました。


 落書き落としをする時に「もうテーブルに、はみ出さないように描こうね」って注意することは大事ですが、
重曹などを使えば、テーブルに付いたクレヨンの落書きなんて簡単に落とせちゃいます。
時には「今日は好きなように描いていいよ」って言ってテーブルにはみ出すことを気にせず伸び伸びと描くと、
あっと驚く芸術作が誕生しそうです。


 重曹ペーストで息子と一緒に落書きの後始末をしていると、親が仕事のため一足先に実家に来ていた
中学生の姪っ子YちゃんとMちゃんが、何してるの〜?と近寄ってきました。


 これは魔法の粉なのよ^^って話始めると、二人とも興味津々の様子。


 それじゃあ話だけじゃなくって、実際に試してみない?ってことで、まずはキッチンの油汚れ落としにチャレンジ!!
ガスコンロまわりの壁面に点々と付いた頑固な油汚れ。
重曹をペーストをキッチンペーパーに塗ったものを汚れに貼り付けて、しばらくおきます。
 そして、貼りつけておいた重曹ペーストをペーパーで拭き取ると・・・


なんということでしょう〜
あの頑固な油汚れはもうどこにも見当たりません。
 息子も初めは見ているだけでしたが、やがて「ぼくもやりたいよ〜」とやる気モードに^^
このやる気を放って置く手はありません。
 子どもと一緒に掃除をするコツは子どもを邪魔者にせず一緒に楽しくです。
簡単なことから手伝ってもらって、掃除が楽しいと思ってもらえたら、しめたもの。
 次は実家においてあった古〜いレゴの上から直接ぱらぱらと重曹をふりかけ、しばらくぬるま湯につけておきます。


そしてスポンジやアクリルたわしを使いながらキュッキュと磨くとピカピカに!  
傷までは消えませんが、新品のような輝きを取り戻しました。
 つけおきしていたお湯の方は汚れでドロドロ・・・重曹の力はすごいです。


 小さい子どもも立派な戦力になります。
そして自分で手入れをしたモノには愛着が生まれモノを大事につかう気持ちが芽生えます。


 それから、ぬるま湯500ミリリットルに重曹大さじ2杯をよく溶かし、スプレー容器に入れた「重曹スプレー」と、
同じくクエン酸をぬるま湯250ミリリットルに大さじ1杯をよく溶かしスプレー容器に入れて
クエン酸スプレー」を作りました。


 この重曹水スプレーは掃除にも便利ですが、出先にも携帯し着替える際に服にシュッシュッとスプレーしておきます。
服が乾くと臭いもなくなり、さらっとした感触になり、後でもう一度着ることもできます。
空のスプレーボトルと重曹があれば、どこでもできるお出かけの裏ワザです。


 「洗剤なんか使わなくても汚れってこんなに落ちるのね〜」とまだまだやる気たっぷりな姪っ子たちと次はトイレに。


 重曹を便器内にまんべんなくふりかけ、クエン酸スプレーをかけると発泡しだす重曹
しばらくそのままにしておいてから、トイレブラシでこすり、水で流します。
泡がしゅわしゅわするのを「やりたーい」という息子にもクエン酸スプレーをかけるのを手伝ってもらいました。


 重曹を振りかけた上に薄めたクエン酢スプレーをすると、
重曹(炭酸水素ナトリウム)」+「酢(クエン酸)」で発泡し、発泡した部分には
「炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)」が発生します。
「炭酸ソーダ」は、重曹に比べてアルカリ度が強く、より掃除効果が高いのです。
 便器のふちは重曹をそのまま振り掛けると床に粉がこぼれてしまいます。
ここには「重曹スプレー」を吹きかけて、ペーパーなどでふき取って終了!
床も同じように重曹スプレーを吹きかけてから、トイレットペーパーで拭いて完了です。
 そうそう、子どもとの掃除のもう一つ大事なことは出来栄えはどうであれ^^たっぷり褒めること!
「YちゃんとMちゃんがの磨いたところ、すごくきれいになったね」
「綺麗になるって楽しいね〜」
「ゴミにもすぐ気づけてエライ」
「息子も、よく頑張った!」
ついでに自分も褒めておこう。
私、グッジョブw


 その後も買出しから帰宅した両親や、娘と散歩から帰った夫を巻き込んで重曹スプレーで濡らした新聞で窓拭きと
ついでに網戸の網の掃除までして、みんなで突然の真夏の大掃除。
 今の季節は気温と湿度が高いので、汚れがゆるみ落ちやすいですし、年末みたいに寒くもないので掃除が終わるまで
窓を開けておいても、窓拭きに水を使うのも億劫になりません。
夏の大掃除もいいものです。
 みんな終わった後はいっぱい汗をかいていましたが、とても気持ちのよい汗でした。
 そして暑い中大掃除した後の、お風呂は爽快です!
この入浴時にも重曹は大活躍。
 さて、息子が楽しみにしていた以前リブ・ラブサプリ〜SEASONでid:YuzuPONさんが紹介していらっしゃった
「手作りバスボムでぽかぽか炭酸風呂の実験」
http://q.hatena.ne.jp/1258519964/240433/#i240433


これを参考にして、さっそく姪っ子二人と息子と一緒ににんじんの型抜き梅型と桜型を使って一緒につくりました。
 材料は、重曹クエン酸コーンスターチの代わりに片栗粉を使用。
今回は香りはつけない代わりに、二つのボウルのうち片方に食紅で赤い色を少し足しました。
重曹3:クエン酸1:片栗粉1の割合でボウルに入れ、水を、ほんの少しずつ霧吹きで加えていきます。



本当に少しずつ、少しずつ。
一度に水分を入れてしまうと、この時点でもうシュワシュワ重曹クエン酸が反応しちゃいます。
指で触ってみて、少し湿った感じで、指で押しつぶすと固まるくらいの固さにするのがコツです
固まるようになったら型抜きにゴムベラや指で押し込み形を作ります。
型をはずしてすぐはとてももろいのですが、2〜3時間も乾かしたら固まります。



 このバスボムをお風呂に入れることで浴槽の汚れも落ちやすくなりますし
おふろの残り湯がパイプのつまりやにおい消しにもなって、一石三鳥です。
 お風呂に入る時にバスボムがシュワシュワ溶けていくのを面白そうに見ていました。
姪っ子たちはバスボムは大事に持ち帰って自由研究として発表するそうです(なるほど、かなり真剣に作っていましたっけ)
 先に私達が実家から帰る時に、姪っ子たちが「今までは掃除を手伝ったことなかったけど、
案外掃除って楽しいってわかった、もっとイエのこと手伝おうと思う」ってこっそり教えてくれました。
 思春期まっさかりの姪がちょっと素直になった夏。
^^やっぱり重曹は魔法の粉です。


重曹とクエン酢について
参考にしたサイトはこちら
http://allabout.co.jp/living/sumai/closeup/CU20021102A/index3.htm
http://allabout.co.jp/contents/sp_housecleaning_c/sumai/CU20071128A/index3/


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「楽しい藁工作」by id:YuzuPON


子供とやったら楽しそうな工作をご紹介します。素材は稲藁。都会では稲藁の入手が難しいかもしれませんが、「稲藁 価格」等のキーワードで検索すると、園芸資材として売っているお店も見つかります。私はお休みに行った田舎でもらってきました。


稲藁工作というと、縄をなったり、草鞋やむしろを作ったりすることが思い浮かびますが、それにはちょっと技術と修練が必要ですので、今回は小学生でも手軽に楽しめる「藁苞(わらづと)型一輪挿し」を作ってみたいと思います。昔懐かしい「わらづと納豆」の形をした一輪挿しです。


基本的な材料は、稲藁1束、適当な広口の小瓶、そして稲藁の結束用の園芸用ビニールタイ。あとは、木工用ボンドと、ビニタイで結束した上に巻いて見栄えをよくする紐などを用意してください。道具として必要な物はハサミくらいです。なお、藁工作はかなり藁屑が飛散しますから、屋外やベランダで作業するか、シートや大きな段ボールなどを敷いて、その上で作業してくださいね。


まず、稲藁の根元の、引っ張ると抜ける葉の部分を取り除きます。一本一本ゆっくりと作業しながら、稲藁の手触りを楽しんでください。写真の右側が葉を取り除いた茎の部分、左側が取り除いた葉です。ここで取り除かれる葉は、およそ藁一束の半分くらいのかさになりますので、植物の根の周りに敷いて、日差しによる乾燥や冬の寒さから守ったりする用途に使ってください。


こんなにきれいな茎が取り出せました。藁の色っていいですね。茎の表面はつやつや光っています。


広げた藁の上に小瓶を置きます。


藁で小瓶を包み込み、ビニタイで結束。


瓶の上下にあたる所を結束し、上部も適当な位置で結束すると、納豆のわらづとのような形になってきました。


花を生ける部分の口を開けます。こんなふうに適当な位置にハサミを入れて、


チョキン、切り離します。


だいたい、円周の半分ほどを切り取ります。そして内側の瓶の縁の上1cmくらいの所で、きれいに切りそろえてください。上部の結束を少しゆるめ、切り取った藁の上側は抜き取ります。不要な藁を抜いたら、ゆるめたビニタイは、またきっちりと締め直しておきます。


次は底面の藁を切りそろえます。瓶底が露出しないギリギリのところで、うまく切りそろえてください。一気に切ろうとせず、少しずつ切っていくようにすれば、失敗が少なくなります。藁の床屋さんになった気持ちで、ていねいに切りそろえていってください。ハサミは先端を使おうとせず、根元の方で切っていくようにすると、思い通りに切れてくれるはずです。


きれいにできました。


いよいよ仕上げです。束ねた藁が動かないよう、藁の隙間に少量の木工用ボンドを擦り込んでいきましょう。藁と藁の間に隙間があったら、この時に修正します。


これで完成。この写真はまだ結束用のビニタイがそのまま露出していますが、ビニタイの上に細い藁縄や紅白の紐などを重ね巻きしてやれば、さらに完成度が高まります。藁の素朴な味わいを楽しみながら、稲や稲藁にまつわる様々な文化についても話し合ってください。工作の楽しさとともに、きっとこの国を見つめる目も育ちます。


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「夏休みミニ自然観察会開催」by id:CandyPot


自治会役員の父から、子供向けの夏休み行事が何か出来ないかと話を持ちかけられたのは、もうずいぶん前でした。条件は、手間も予算もかからず、スタッフの人数も少なくて済み、それでいて夏休みっぽい楽しい行事という、大変わがままな要求です。夏休みなら屋外行事がよさそうですが、飯盒炊さんやバーベキューはちょっと予算も手間もかかります。そうだ、小さな自然観察会は?ということで、大学時代の友人に日本自然保護協会(NACS-J)の自然観察指導員の資格を持っている人がいるので、相談してみることにしました。


NACS-Jでは公園などの身近な環境の中にある自然に注目した「ミニ自然観察会」もやっているとのことで、いくつか企画のサンプルを教えてもらいました。これならほとんど予算もスタッフも要らずに開催できそうです。さっそく彼に講師依頼。自然観察指導員はボランティアだから無償で引き受けるよとありがたい返事をもらいました。事前の下見も晩飯をおごる約束だけで引き受けてもらい、会場は緑道のある公園と決まりました。


さて、当日です。思いの外たくさんの申し込みをいただいて、かなりの参加者が集まりました。開会挨拶はこの私。簡単なスケジュールを説明したあと、参加者一人一人に、表紙に名前を書くとIDカードにもなるように作った観察カードを配りました。一人一人、首から下げてもらいます。


「はーい、最後に今日はとっても日差しが強いので、みんな喉が渇く前に何か飲むようにしてね。気分が悪くなったり疲れたりした人は、この紙の兜を被っている人たちがスタッフだから声をかけてね。帽子のない子は、あとでお兄さんたちとお揃いの兜を折ってあげるから、それを被って強いお日様から体を守りましょう」


紙の兜は、炎天下での活動を考慮して、無帽の子供のために立てた対策。粗末な紙製ですが、スタッフとお揃いということにして、ちょっとでも子供に喜んで被ってもらおうという企画でした。太陽光を効果的に反射する白紙で折り、脱げ落ちないようにリボンで顎紐も付けました。これが意外に大好評。帽子を被ってきた子供も、僕にも折って、私にも作ってと群がってきて、一瞬自然観察会なのか折り紙教室なのかわからなくなりました(笑)。


さー、観察、はじめるよー!講師役のお兄さん(笑)も子供に大人気で、色んな観察ポイントを興味深く解説。私も色んな子供から、これ何ていう草?変な虫がいるけどこれ何?などと聞かれました。これにはポケット図鑑が大活躍。この日に備えて、イエはてなでいただいたギフト券で購入しておいた物でした。


保護者同伴が原則とはいえ、独りぼっちの子供を作らないこともこういう行事では大切ですから、周囲との距離を置いているような子には、こちらから「こっちへ来てごらんよ、面白い物があるよ」などと声をかけていきます。そういう話題作りに使えそうな観察ポイントを事前に押さえておくことで、私自身、身近な自然を見つめる目が、とても育った気がします。


けっして珍しい植物が生えているわけじゃない。見たことのない生き物に出会えるわけでもない。でも、身近な所にもこんなに多様な生物がいて、それぞれの命の営みを繰り広げているということ。このマチは、人間だけのマチじゃないんだ、色んな生き物と共に暮らす「多様生物共生のマチ」なんだ。そんなことを実感してくれたらいいなぁというのが、今回の企画意図でした。


もちろん保護者の皆さんには、今年が国連の定める国際生物多様性年であること、10月には名古屋で生物多様性条約会議(COP10)という国際会議が開かれることなどもお話しして、自然保護への関心を高めてもらいました。これには、イエはてなでの語らいの積み重ねが、とても役に立ちました。


終わりに木陰に集まって、自治会からの差し入れの飲み物を飲みながら、みんなでミニ交歓会です。
「今日、どうだった?」
「んとね、どんな小さな草にもちゃんと名前があるんだなってわかった」
「ケムシ見つけて楽しかった」
「ほら俺、俺、こんなにカードに色々書いたよ」


「それじゃ最後に、みんなのカードに参加記念のスタンプを押すよ」
このスタンプは、来年も続けて開催していこうということで、自治会の予算で作ってしまった物です。
「○○○○君、今日の会で自然の大切さを学んだことを証します。ぺたん。じゃ、またねー」
「ありがと、ばいばーい」
一人一人にこうやって声をかけながら記念スタンプを押していきました。事故もなく無事終わって、子供たちも楽しんでくれて、大成功でした。私もこうした行事の企画実行を通して、色んなことを学べた気がします。


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「光の不思議を目で見て体験!! 不要CDを利用した分光器の製作」
by id:TomCat


雨上がりの空に出る虹は、空気中の水滴がプリズムの役目をして作り出す物ですね。もう一つ、別の原理によって現れる虹もあります。たとえばクジャクの羽根。クジャクの羽根には虹のような美しい色が浮かび上がりますが、その色は見る角度によって変わります。あの虹色は、羽根の表面にある微細な凹凸の連続パターンで光が回折し(※1)、干渉(※2)しあった結果として現れるもの。こうした現象をもたらす光学的パターンを、ちょっと難しい言葉で「回折格子」と呼んだりします。
※1:媒質中を伝わる波動が障害物に出会った時、一見届かないと思われるような角度に回り込んでいく現象のこと。
※2:複数の波が重なり合って新しい波形が出来る現象のこと。


私たちの暮らしに身近な回折格子としては、CDやDVDがあります。CDを直接眺めるだけではぼんやりとした虹しか見えませんが、光を細くして当ててやると、本物の分光器で見るようなハッキリとした虹模様、つまり分光スペクトルを見ることが出来るんです。というわけで、前置きが長くなりましたが、さっそくCDを利用した「分光器」を作って、光の秘密の一端を覗いてみることにしましょう。


・・・・と、ここで私の製作例をご披露する予定でしたが、この投稿をまとめている間に、もっとずっと素晴らしい製作例が見つかりましたので、皆様にはそちらをお目に掛けることにしてみましょう。
兵庫県立尼崎西高等学校 吉田英一先生のサイト
http://www.venus.sannet.ne.jp/eyoshida/b01cd.htm
その名も「CD分光かたつむり」。形が可愛いですね。


CD分光器の原理は、CDの記録面にスリットを通した細い光を当て、それを斜めから覗く、というものですから、
1. 観測する光の入り口となるスリット
2. 観測する以外の光を遮断する暗箱
3. CDを保持する機構
4. 観測者が覗き込む穴
の4要素が揃えばどんな構造でもいいのですが、この「CD分光かたつむり」の素晴らしい所は、他の多くの製作例がCDをカットして得た小片を小箱の中にセットしているのに対して、こちらは丸のままのCDを傷つけず、そのまま組み込んでいる点なんですね。


不要物のCDを使うにしても、形有る物を切り刻んでしまうのは心が痛みます。また、CDをカットする作業には少々コツが要りますので、小さな子供向きではありません。その点これなら紙工作だけで完成させることが出来ますから、小学校一年生でも自分一人の力で作り上げることが出来そうです。


以下、製作に当たっての勘所などを述べていきます。


まず使う用紙についてですが、これには切り口が毛羽立ちにくいケント紙か特厚の上質紙が適しています。スリットの切り口が毛羽立ってしまうと、ちょっと観測精度が落ちてしまうからです。


スリットの切り抜きは、裏側にめくれが出ないよう、よく切れるカッターで作業してください。小さなお子さんが作る場合は、ここだけ大人の人がやってあげてくださいね。あるいは、スリット部分に使い終わったプリペイドカードなどを使うと、より優れた分光器とすることが可能です。適宜の大きさにカットしたカードをごく狭い間隔で並べて貼り付ければ、それでスリットの出来上がり。これなら小さな子供でも一人で工作できますね。予めカットしておいたカードをパーツとして手渡すようにしてあげれば、大人の手を借りずに全てを作り上げたという達成感が損なわれません。


箱の内側になる部分は光の反射を抑えるために黒く塗りますが、これには真っ黒で、下地が透けず、テカりが出にくい物を選んでください。この投稿を書くにあたって試作してみた私の分光器では、極太の水性顔料マーカーを使っています。もちろん使い古しのプリペイドカードなどをスリットに使う場合は、それも片面を黒く塗っておきます。


使用するCDには、PC売り場に置いてある無料サンプルCDなどが使えますが、規格化されたレーザー光以外の回折特性はCDによって異なりますので、何種類か用意して仮組みし、自然光で一番綺麗な虹が見えるものを選び出して使ってください。


あ、CDの記録面にキズや指紋などを付けてしまうと綺麗な虹が見えにくくなってしまいますので、子供さんには、基本的なCDの取り扱い方もよく教えてあげてくださいね。


さー、出来上がったら、これで色々な光を見て見ましょう。まず太陽光。スリットを直接太陽に向けて覗くと目を痛めますから、真っ白な紙に反射させて覗くようにします。どうですか? 七色の虹が見えますね。これが太陽光のスペクトルです。


そのほか、白熱灯、蛍光灯、LED電球、色んな光のスペクトルを観察してみてください。たとえば蛍光灯の場合は、蛍光体による虹色の連続スペクトルと重なって、水銀原子が発する紫・緑・オレンジ色の輝線スペクトルも見えるはずです。もし近所の水銀灯の街灯があったら、それも覗いてみると面白いですよ。こちらはよりハッキリとした輝線スペクトルが観察できると思います。


またスリットに色付き透明フィルム(いわゆる色セロハンのような物)をフィルターとして乗せて自然光を覗いてみると、赤のフィルムを通した光のスペクトルでは青部分が暗くなり、青のフィルムでは緑から赤にかけてが暗くなり、黄色のフィルムでは青から紫にかけてが暗くなる、といったことも観察できるはずです。これで、光に色が付くという現象は、白い光がセロハンの色に染められるのではなく、逆に白の中から反対の色(補色)が抜かれているのだ、ということが分かります。


使用に当たっての注意点は、

・強い光は白い紙などに反射させてから見る
・覗きながら歩かない


の2点くらいだと思います。


スリット部分を精密に作れば、こんな物でもちゃんとフラウンホーファー線(連続スペクトルの中にそれを分断するように入る暗線。太陽の上層や地球大気中に存在する元素によって特定周波数の光がスポット的に吸収されることで発生する)まで観察できますから、大人の科学ロマンも、きっと大いに掻き立ててくれることでしょう。さー、お父さんもお母さんも、お子さんと一緒に光の秘密探検に出発してください。


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「夏の子供行事〈デイキャンプ〉で楽しいアイデア料理ルポ」
by id:TinkerBell


去年も参加した地域の子供活動のお手伝い、デイキャンプに、今年も行ってきました。
デイキャンプ、つまり昼間だけのお泊まりしないキャンプですから、メインイベントは何と言っても「食べること」です。
子供たちも交えた企画会議で、今年はバーベキューという計画になりました。
ところが子供の一人からこんな声が。
「うちのお父さん、油っこい物苦手なんだ…」
そこで私から提案。
なら、さっぱりした物も作ろうよ。いいアイデア思いついたんだ!


計画はこうです。
メニューはお豆腐で仕立てるサッパリシウマイ。
それを現地でみんなで包み、そして現地で蒸し上げます。
包み方、蒸し方は、NHKでやっていた子供向け料理番組に出てきたアイデアをそのままいただき。
テレビで見た時から、このアイデア、屋外イベントで使えるなぁって思っていたんです。


材料は適宜で構いませんが、一応今回は、
◆木綿豆腐2丁(1丁約300g×2)あたり、
・鶏挽肉 200g
・エビ 200g
・玉ねぎ 中1個
・片栗粉、小麦粉、醤油、塩、コショウ、日本酒 適宜
って感じでやってみました。これで60個くらい作れます。


衛生のため、食材は全て現地で開封です。
事前の仕込みは一切していません。


まずお豆腐を水切りです。
「ほら、こんなふうにザルに乗せて、上から重みをかけて置くんだよ」
玉ねぎはみじん切り。
フライパンに入れて、ちょっと炒めておきます。
これは玉ねぎの甘味を引き出すと共に、柔らかくして食感上の違和感が出ないようにするための下ごしらえ。
「火が強かったらフライパンを浮かせてね」
「はーい」
でもこの工程はバーベキューコンロの火が十分に回りきるのを待つ間にやらせてもらったので、火が強すぎることはありませんでした。
玉ねぎが透き通ってくればOKです。


エビは包丁でみじん切ってから軽く叩きます。
トントントントン。
うん、じょうずじょうず。


次、練るのやりたい人〜。
はいはいはいはい。
じゃ君、お願いね。
ボウルに鶏挽肉とエビを入れ、塩・コショウを振り入れた物を、粘りが出るまで練っていきます。
塩は今回は小さじ1くらい。
「塩には肉の成分のタンパク質の一部を溶かして粘りを出す力があるんだよ、だからここで入れる塩は、ただの味付けじゃないの」
「へぇ〜」
「でも、粘りを出す一番のコツはシッカリ練ることだから、それは君の腕次第なんだよー。よーく粘りが出るまで、がんばって練ってね」
「はーい」
練り役の子供には、衛生のため、滅菌ポリ手袋を現地開封、それを手にはめてもらいました。
水切りが出来たお豆腐は、別のボウルに入れて、こまかく潰します。
潰す道具には、今回はマッシャーを使いました。
「ダマがなくなるように、ていねいによく潰してね」
「うん!」


ミンチのボウルとお豆腐のボウル、それぞれいい感じになってきたら、両方の中身を合体です。
醤油と清酒を軽く振り入れて味付け。
練り合わせて固さを見ます。
うーん、ちょっとゆるいかな。
つなぎを兼ねて軽く小麦粉を加えてみました。
こういう時の固さ調整には片栗粉より小麦粉の方が簡単です。
練り係の子供に、さらになめらかになるまで混ぜてもらいました。


最後はさっき下炒めしておいた玉ねぎ。
ミンチやお豆腐との馴染みをよくするために片栗粉をまぶし、ボウルに加えて軽く混ぜて、これでシウマイの中身は完成です。


ぼちぼち肉も焼けて、みんなわいわいいいながら食べ始めています。
私も一皿もらって、うーん、おいしい!!


「さー、包むよー。やりたい人、こっち来て〜」
全員に滅菌ポリ手袋とティースプーンを配りました。
「いい?見ててね。親指と人差し指で輪を作って、その上にシウマイの皮を置いて、皮を指の輪にちょっと押し込むの。そしてボウルの具をスプーンですくって皮の凹みに押し込んで、形を整えたら、ほーら、もうシウマイの出来上がり!」
「上は包まなくていいの?」
「うん。皮の端っこは上にヒラヒラさせといていいんだよ」
面倒なことは無理にやらない。
これが子供料理番組からいただいたノウハウその1です!


「うまくできたらここに並べてね。そして、てっぺんにグリーンピースを一つずつ」
「はーい」
人数が多いので、あっという間に出来てしまいました。
バットには貼り付き防止の片栗粉を振っておきます。


グリーンピース好きくない〜」
「あらあら、栄養あるしおいしいのに。でも色々あると楽しいから別バージョンも作っちゃおうか!」
「わーい」
2つ切りしたミニトマトをかぶせた夏バージョンシウマイも並びました。


最後は蒸します。
ここが今回の最大のアイデア
蒸し器を使わず、フライパンで蒸してしまうんです。
「あ、まいんちゃんがやってた方法だ!」


このアイデア、子供たちもテレビで見て知っていました。


まず、フライパンにザク切りにしたキャベツを敷きます。
その上にシウマイを並べて、お湯を約150ml周囲から回し入れ。
火にかけて、十分湯気が立ってきたら蓋をかぶせて約8分。
これで熱々アウトドアシウマイのできあがり。
もちろんキャベツも食べられます。
芥子醤油や梅肉醤油など、お好きなタレで、はいどうぞ。


子供たちには、お料理楽しかったと大好評。
大人の人たちにも、ヘルシーで、サッパリしていて、これならお肉とは別腹と大好評でした。
バーベキューコンロを使って蒸すのは、ちょっと火加減が心配でしたが、火を直接当てて加熱するのと違う蒸し料理ですから、火加減はけっこうアバウトで大丈夫でした。
油っこい物が苦手というお父さんへの思いやりが生み出したスペシャルメニューで、楽しいデイキャンプが行えました。


◆参考
・レシピ参考:株式会社瑞逢社 レシピ集 とうふ焼売のページ
http://www.zuihosya.com/menu/recipe03.html
・調理方法参考:「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!
NHK教育テレビ 月〜金曜日 午後 5:40〜5:50放送中


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「親子でうどん作り グルテンの研究」by id:Shared


これが一番楽しくそして美味しく勉強出来ると決めたのがこのお題。
美味しい上に、うどんのグルテンについてもお勉強出来るのです。
まずは早速うどん作りから。


レシピはこちらを参考にさせて頂きました。

http://www.udonzuki.com/teuti/kh/

材料(2名分)
* 強力粉:100g
* 薄力粉:100g
* 塩:8g
* 水:90g
* 強力粉(打ち粉用):適量


作り方


1. 強力粉と薄力粉は混ぜておきます。塩も水に溶かしておきます。
2. 粉をボールに入れて、塩水が全体にいきわたるように少しずつ入れながら混ぜます。パサパサして、塩水が足りないような気がしますが、間違ってません。間違ってもここで水を足してはいけません。
3. ある程度混ぜたら、粉をきれいなビニール袋に入れて足で100回ぐらい踏んでこねます。
4. そのまま、30分ほど寝かせます。(乾燥させないようにビニール袋に入れたままです)
5. 面をのばせる広い場所に打ち粉をまいておき、めん棒で3mmぐらいの厚みにのばします。
6. のばしたうどんがくっつかないように打ち粉をふって、切りやすいように折りたたみます。
7. 乾いた包丁で、3mmぐらいの幅で均等に切ります。めんはゆでると大きくなります。
8. 半分ぐらい切ったら、めんがくっつかないように、打ち粉をたっぷりふって、めんを1本1本離しておきます。
9. 残りも同様に切ります。
10. お湯を沸かして、うどんをほぐしながら入れます。入れたら、めんがひっつかないように箸で混ぜます。
11. 沸騰したら、ふきこぼれない程度に火を弱めて10分ほど煮ます。うどんに芯がなくなればよいです。
12. ゆであがったら、ざるにとって、水で冷やします。
13. ぬめりをとるために手洗いします。とったらざるを上げて水けをとります。


そろえるのが大変な方はこうしたセットを使用してもよいでしょう。


初心者手打ちうどんセット 500018

初心者手打ちうどんセット 500018


勿論今回のメインは自由研究。
学ぶことが大事なのです。
ですので、グルテンについて学ぶために…
*全く踏まないうどん生地
*100回踏んだうどん生地
*300回踏んだうどん生地
この3つを用意します。


結果として、やはり300回踏んだものが一番コシが強く、次に100回、そして全く踏まない生地が一番コシのないものでした。
これらの理由を調べるとこうありました。

http://www.flour.co.jp/01_update/v101_125/na114.html

グルテンは、小麦粉、水、そして「捏ねる、もしくは練るという作業」の3つの要素によって作られます。どれが欠けてもだめです。小麦粉だけをいくら捏ねてもできないし、小麦粉に水をかけるだけでもだめです。小麦粉に水を加え、捏ねることによって、小麦粉の中のグリアジンとグルテニンが相互作用し、粘弾性のあるグルテンの網目構造をつくります。うどんづくりにおいては、このグルテン形成をどのタイミングでおこなうかが、一つのポイントになります。

http://www.seifun.or.jp/kisochishiki/tanpakusituguruten.html

◎量と粘弾性のバランスに差があるグルテン
原料小麦の種類や品質、加える水の量、副材料や添加物の種類や量、および捏ね方によって、できるグルテンの量と粘弾性のバランスが微妙に異なる。硬質小麦は軟質小麦より蛋白質を多く含むから、形成されるグルテンの量が多い。グルテニンとグリアジンの比率や分子構造によって、グルテンは粘着力が強かったり、弾力が強かったりする。
その小麦粉に適した量の水を加えてよく捏ねると、グルテンがしっかり形成されるが、水が足りない場合や捏ねが不十分だと、もろくて弱いグルテンしか得られない。


とても興味深い結果と学びが得られました。
さぁ。ここまでしっかり勉強も終えたらあとはみんなで楽しく頂きます!
まずはそのまま食べて。もりで。
その次はかけうどん。
次には生玉子を和えて醤油をたらして食べたり。
お野菜載せてマヨネーズでサラダうどんにしたり。
子供も大人も楽しみながら作れました。
次はお蕎麦なんかもチャレンジしてみたいなと思ってます。

蕎麦打ち道具セット「無心」・高橋邦弘 達磨そば打ち指南。DVD付

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「親子で体験、心肺蘇生法とAED」by id:ekimusi


先日、市主催の「応急手当(AED)体験デー」というイベントがあり、夫と娘、


それからママ友のOさんとその息子さん(小学校3年生)のQちゃんと参加してきました。
このAED、名前は有名ですが使い方、ご存知ですか?
http://www.jhf.or.jp/aed/
日本心臓財団のAED総合サイトより
「AEDは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、
日本語訳は自動体外式除細動器といいます。


小型の器械で、体外(裸の胸の上)に貼った電極のついたパッドから自動的に心臓の状態を判断します。
もし心室細動という不整脈(心臓が細かくブルブルふるえていて、血液を全身に送ることができない状態)
を起こしていれば、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与えること(電気ショック)で、
心臓の状態を正常に戻す機能を持っています。」


倒れている人と遭遇した時、私達に出来ることは何でしょうか・・・
救命処置のABCDを知っていれば、大切な命を救うことができるかもしれません。
救命処置のABCD参考サイト(中ほど)
http://www.city.nagoya.jp/ku/kita/kurashi/hoken/dayori/nagoya000...
心肺蘇生法(名古屋市HP)
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/koho/koho/html2208/higashi/nag...


1. まず声をかけをして、意識のありなしを確かめます。
2. A(airway):気道確保


  (1)自分の目で、胸や腹部の上下の動きがあるか
  (2)自分の耳を、顔に近づけ呼吸しているか
  (3)自分の手で、首の頸動脈が脈打っているか
   これら(1)から(3)を同時にそして十秒以内に確認します。


3. 反応がなければ、周りの人に助けを求めます。
  重要なのはこの時、「誰か〜」ではなく、メガネをかけた白いシャツの男性の方!とか
  黒のバッグを持っているお姉さん!など
  名前がわからない人も具体的に呼んで、「あなたは救急車を呼んで下さい」と指示した方がいいそうです。
  その際に意識の有無も伝えてもらいます。
  「誰か〜」では「誰かが呼ぶだろう」と近くにいて、しかもこっちを見ているのに、誰も自分には関係ない事だとして
  119番してくれなかったり、AEDを探しに行ったり、人を呼んだりしないこともあるそうです。


  何はともあれ救急車を呼んでもらい、AEDを持ってきてもらいます。
  その時に大勢の人も集めてもらいます。
  (人を大勢呼ぶのは、AEDを着ける際に、人垣として患者の体を隠すためです)


  もう一つ重要なのは、救急車を呼ぶ人は119番に電話をして、最初に「救急です」ということ。
  この一言で救急隊は出動の準備に入るので、迅速な対応ができるそうです。


  また、自分一人しかいなければ、AEDを探しに行くことは諦めて119番とその場でできることをします。


4. B(breathing)人工呼吸:感染予防シートがあれば、人工呼吸を2回と
  C(circulation)胸骨圧迫(心臓マッサージ):を30回を2セットを繰り返します。
  ただし、感染予防シートがない場合は、自分の安全のためマウス人工呼吸をしてはいけないそうです。
  胸骨圧迫だけをAEDが届くまで、または他の人が換わってくれるまで続けます。


5. D(defibrillation):AEDによる除細動
  AEDが到着したら使用方法にしたがいます。
  (マネキンにパットをつけて操作を行いましたが、音声で案内してくれるので比較的簡単でした。
   但し、実際に緊急時に落ち着いてできるかが重要ですね)
  ・汗、水気がない(汗、水気をふき取る)
  ・シップなど貼り薬がないかを確認(あれば剥がす)
  ・心臓ペースメーカーがないか(ある場合は3センチ以上ずらして貼る)
  ・胸毛の確認(予備パットを貼って、勢いよく剥がして毛を取り去るか、毛からずらしてAEDパットを貼る)
  ・金属アクセサリーがないか確認(あればはずす)
   以上を確認し、AEDパットを貼って患者から離れます。
   離れる際に、声だし&動作で確認をします。


  AEDの誘導にしたがってショックボタンを押したり、その後改めて胸骨圧迫を行います。
  救急車到着まで、AEDを剥がさないでください。
  なんと脈を監視する機能があるので、救急処置に必要なデータの解析に役立つそうです。
  必要だと思えば2度3度とショックを使ってもいいそうです。
  (AEDの方で心臓が動き始めたことを察知すると「必要ありません」と指示が出ます)。


6. 患者の心臓が動きだし意識が戻ったら、左向きに横にしてあげ右腕を頭の下に入れてあげます。
  (これはその後患者が吐いても逆流するのを防ぎ、気道を確保できるからだそうです)
  そうこうしている内に救急車が到着します。
  名古屋市では救急車は呼んでから概ね6分程度で到着するそうです。


  後はそれまでの流れを救急隊に知らせて私たちの役目は終わります。
 (家族や知人だったら病院まで付き添うことも)


  以上が救急時の流れです。


夫は以前に、職場でAEDの操作体験をしたとのことで、娘と一緒に見学をしていましたが、
私とOさんとQちゃんはAEDの操作体験をしました。


小学生3年生のQちゃんにはちょっと早いかなと思ったのですが・・・最近は小学校で高学年の生徒にAEDの講習を
しているそうですので、少し早くても「百聞は一見に如かず」です。


知って驚いたのは、AEDって心臓が完全に止まっていると使用出来ないってこと。
使用する前に胸骨圧迫(心臓マッサージ)をして心臓を痙攣状態にしておかないとAEDが反応せず動かないそうです。
だから、胸骨圧迫(心臓マッサージ)は重要なんですね〜、なるほど。


ほかにも、異物除去法や止血の手当てなどを学びました。
これらの経験を生かす機会など、巡ってこないことに越したことはありません。


しかし、以前心筋梗塞で友人を24才の若さで亡くした経験から、倒れている方を発見した時は躊躇せずに
対処したいと思っています。


最近AEDは、設置場所がどんどん増えているので、普段から最寄の設置場所を覚えておくと安心です。


あらかじめ操作の仕方や、あの赤い箱の中には何が入ってるのかを知ってるだけでも、
イザという時に落ち着いて行動出来るんじゃないかなって思います。


まだ幼い娘にもわかるように、
「これは、命を助ける器械なんだよ。大きくなったら、使い方を教えるね。」と話してみました。
AEDの操作も夫と一緒に真剣に見ていましたが、伝わったかな?


私は子どもの頃にはAEDは無かったものだから、なじみが薄いのですが・・・
AEDを消火器並みに子どもの時から身近に感じ、知ることは大切だなと実感です。
AEDのことを知っている子が増えるのは、将来心強いですよね♪


毎年、市が主催のAED体験イベントを開催しているようですので、これからも機会があれば
家族で参加したいなぁと思っています。


このAED体験を通して、イエに帰ってからもケガや事故、防災などについても話し合い、
改めて家族は自分達の手で守るのだ!と家族の絆が深まりました。


 みなさんも、地域で応急手当講習や防災訓練があったら是非、家族で参加されることをオススメいたします。


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よさこいの必需品、鳴子を作ってみた!」by id:Oregano


独身の私に今回のテーマの実践報告は無理ですので、進学でこちらに出てきている親戚の女の子に子供役をつとめてもらい、簡単な木工作をやってみることにしました。用意した素材は、ごく一般的な杉板です。


「さぁ、何を作ろうか」
「踊るやつ!」
「…………」


えーと、何ですか?
よく聞いてみると、よさこいで使う「鳴子」のことでした。ははぁ、確かに面白い工作になりそうです。本物の鳴子は一般にヒノキが素材として使われますが、鳴子のそもそもは田畑に吊り下げて、鳥や動物を近付けないための道具として使われていた物ですから、その当時の素材は、加工しやすい杉だったことも十分考えられます。杉材はナタなどでスパッと割れる特徴があるので、ノコギリによらなくても簡単に板や角材が切り出せる利点があります。これが、古くから杉材が普及していた理由の一つです。そうした文化の流れも踏まえて、杉材での鳴子作りに挑戦してみることにしました。


用意した杉板は厚さ6mmと9mmの二種類です。6mmの物は羽子板型というかヘラ型の本体用に、9mm厚の物は厚みと同じ9mm幅に細長く切り出して、可動式のバチ部分に使うことにしました。バチを取り付ける軸には金属線が使われることが多いようですが、今回は竹串を使ってみることにしました。


さぁ作ってみようか。鳴子の現物がないので、ネットで写真を探して、それを原寸大の図面に書き起こしてみました。サイズはこちらのサイトによると75mm×195mmが標準型ということらしいので、それに準じてみました。
http://www.narukokobo.jp/


まずは紙に図を書いて、それを板に書き写し、本体のヘラ型を切り出す作業です。だいたい直線なので普通のノコギリで切っていけますが、取っ手の付け根部分だけはどうしても曲線で切らなければならないので、この部分は回し曳きという、ノコギリ鮫の吻のような細長いノコギリで切っていきました。鳴子は両手に持って踊るので、同じ物を2枚作ります。


子供役の彼女にやらせてみたら、きゃー曲がる、きゃー変な風に切れてると大騒ぎ。うむうむ、子供にありがちな、いい感じですw。
「引いた線ギリギリに切ろうとしないで、外側に余裕を持たせて切って構わないよ。線からはみ出している部分は、あとでヤスリで削ればいいんだから」
おそらく子供が作業するなら、最終的な形はヤスリで整える方式が失敗が無くていいと思います。素材が杉板ですから、紙ヤスリで簡単に形を整えることが可能です。


無事切り出しが終わりました。紙ヤスリの120番を板きれに貼り付けて、まずそれでノコギリで切った直線部分の修正です。板に対して正確に直角に当て、きれいな切り口になるように擦っていきます。角部分もこれで丸めていきます。柄の付け根の曲線部分はラップの芯に紙ヤスリを貼って、それで擦っていきました。


それが終わったら、紙ヤスリの番手を400番、800番と順次上げて、さらにきれいに滑らかに仕上げていきます。紙ヤスリは必ず台となる木片やラップの芯などに貼り付けて使いましょう。これで本体のヘラ状の部分の形が出来上がりました。ドリルを使って、取っ手の端に紐を取り付ける穴も開けておきます。


続いてはバチ部分作りです。これは9mm角の角材にした物を、70mmの長さに切りました。1面あたり3本、鳴子2本分で12本作ります。軸が通る穴も開けていきます。


そして忘れてならない、45度の切り欠き。この切り欠きを付けないと、取り付けたバチが動きません。これは一本一本別々に作業していると揃った形になりにくいので、3本ずつ仮に軸を通し、束ねてガムテで固定してから、まとめて切っていくとうまくいきます。これも例によって本来切るべき線の外側を適当にノコギリで落としたあと、台木に貼り付けた紙ヤスリで擦って正しい形に整えていくようにすれば簡単です。


あとは出来上がり写真を見てもらえば、だいたいの製作工程はわかってもらえると思います。バチの取付は、ごく単純なボンド貼り付けです。ただし今回は普通の木工用ボンドではなく、家具製作や楽器製作などにプロも好んで使う「タイトボンド」という製品を使いました。ガッチリと固まり湿度などの影響に強いので、とてもいい仕上がりが期待できます。


ボンドが固まれば、もう両手に持ってパチパチ鳴らしながら踊れます。杉材でも、なかなかいい音がしましたよ。なお、今回塗装はあえて行いませんでした。白木のままで、手垢で汚れればそれも良しという考え方です。木の持つ味わいは無理に塗装で押さえ込みたくない。それが今回の私達の共通した意見でした。10年使い込めば、立派な古色仕上げとなることでしょう。


今回の製作は本物の子供と作業したわけではありませんが、私も親戚の子も、たっぷり童心に返って楽しめました。木との触れ合い、木の小物作りって楽しいですね!!


さらに、家族で手作りの鳴子を持って踊ってみたら楽しいと思いませんか。こんな工作をきっかけに「イエYOSAKOI」なんて流行ったら、明るい家庭が増えそうです。こんなもん百円ショップでも売ってるよと言うなかれ。手作りだからこそ愛着が湧く、手作りだからこそ作る人と持つ人の心がつながるんです。簡単に作れて、作った後も楽しめるこんな工作、皆さんのイエでもいかがでしょうか。


最後に参考写真を何枚か添えておきます。


これが完成写真。杉の木目が鮮やかです。製作中の写真も撮ればよかったのですが、すっかり忘れていました。


バチを開いた所。鳴子には一面だけにバチが付いたもの、バチが一枚の幅広の板になっているものなど、色々な形があるようですが、今回は最もよく見かける3本バチ両面として作ってみました。


バチの取付部分の様子。本体に密着させるのではなく、1mmほど浮かせて取り付けます。


バチの尾端の45度の切り欠きのようすです。

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「生き物折り紙で自然への関心を育てよう」by id:momokuri3


私には子供がいませんので、今回はプランの提案だけになってしまいますが、自然界の生き物の姿を折り紙で折りつつ、その生き物について親子で調べ、語らい合うというのはどうでしょうか。たとえばこんな折り紙です。


紙は普通の大きさの折り紙でOK。ここでは質感を出すために、手揉み和紙風の紙を使っています。


半分に折ります。


さらに半分に。1/4の大きさになりました。


三角に開きます。


両面やって、こんな感じ。


兜かな?

兜の角みたいな所をさらに折ります。


てっぺんをちょっと折ります。


下側の面をこんなふうに。


上の写真で折った部分をさらに縦半分に折り返しました。


ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、上の写真で折った所の下の角を三角に折っています。


その先端をさらに三角に折り返します。


ひっくり返してお目々を付けると、はい、ヒキガエルさんの出来上がり。


ヒキガエルってどんなカエルかな?図鑑を調べたり、ネットで検索したりしてみましょう。さぁ、折り紙のヒキガエルさんは、本物に似てるかな?
ヒキガエルは、他のカエルさんのように、水の中に入って泳いだりはほとんどしません。ヒキガエルが水辺に近付いてくるのは卵を産みに来る時だけ。普段は森の木の下や大きな石の陰などにいて、夜になると餌を探して出てくる夜行性のカエルさんなんだよ。


レッドリストではまだ絶滅危惧種にはなっていないけど、普段は森に住んで、卵は水の中に産むヒキガエルさんは、その間が道路や人家などで遮断されてしまうと、もう生きていけない。だから最近は、ヒキガエルの住める場所がどんどん少なくなっているんだ。人間の生活にたとえたら、学校には行けるけど、お買い物には行けないとか、そんなヘンテコなマチの様子に似ているね。どうしたらいいだろう…。


なんて、色んなことを話し合ってみてください。市街地ではなかなか自然の生き物と出会えなくなっていますが、折り紙からスタートする自然への興味の芽生えが、それに代わる経験になってくれるのではないかと思います。


ネットを探せば、色んな折り紙の折り方が見つかります。モノ作りの楽しみに加えて、科学する心や命と自然を大切にしようとする心の両方が育まれる生き物折り紙で、ぜひ楽しんでみてください。


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「もう夏休みも終わり・・・マーブリング」by id:to-ching


 宿題や作品の提出がまだの人、親御さんに教えます。それは、マーブリングです。用意するものは洗面器程度の器、半紙、墨です。器に水を入れ、数滴墨を垂らします、良い感じのもようが出た!と思ったら、即座に半紙を置きます、マーブル(大理石様の模様)模様が半紙に写って面白いです。簡単!絵具を試しましたがちょっと色が薄く私の場合駄目でした。これは安直で良いですよ。小学校低学年に良いと思います。


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「サイコロをつくる」by id:offkey


子どもの頃ですが、父と一緒にサイコロづくりをしたことがあります。
サイコロ、型紙から起こすとなると子どもにとっては意外と難しいです。
まず、厚紙に型紙を書くのですが展開図がすでにわかりません。とにかく自分の考えたとおりに描いてみろというので正方形を6個T字型に並べたのはいいのですが、線がまっすぐに引けません。
これに悩んでいると、父親は三角定規を持ってきて、直角になるように2つを組み合わせ、これでしるしをつけて線を引くといいと教えてくれました。それでも子どもの手ではなかなかうまく引けないものです。
ちなみに父は三角定規なしでも普通の定規で器用に平行線を引いていたのを思い出します。
ゆがむと立方体がうまくできないので、この展開図にはかなり苦労しました。


展開図ができたらサイコロの目を書き入れます。対立する面を足すと7になるということは知っていたので展開図とにらめっこしながら、対立する面を探して書き入れていきます。このときサイコロの目はどんな風に描かれていたかうろ覚えだったので本物をもってきて確認。丸はこれもまた父のもっていたテンプレートで描いた覚えがあります。


最後に切り取って組み立て。
糊しろは適当に切っても大丈夫ですが、表の縁として出る部分はまっすぐに切らないとかっこ悪くなってしまいます。
これも私はあまり器用でないのでかなり神経を使いました。
定規とカッターを使ってまっすぐに切るということは知っていても手がうまく動かなくて。こういうことをしていきながら手先を器用につかうことを覚えていったな、と当時を懐かしく思い出します。
そういえば折り目は定規を当てて真っ直ぐ折れるように工夫したような覚えがあります。
サイコロづくりで展開図に少し興味を持ったので、当時はいろんな箱を開いてみたり、開けない缶などはどんな風になってるんだろうって考えたりして楽しかったです。


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