リブ・ラブ・サプリ〜KIDS #002 pickup5
みなさまこんにちは、hazamaです。先週の金曜日、25日に〈イエはてな Press Room〉にて“ディア・ライフ”の第2章が公開になりました〜♪ 「あの日、そして今……私の好きなイエの光景」テーマでいただいた、みなさまのあたたかなショートエッセイをご紹介しています。ぜひご覧になってみてくださいね! 私も読み返しながら、忘れかけていたイエの記憶や、祖母と過ごしていた時間などを思い出しては、また書き留めておきたいなぁとメモをとったりしました。みなさまのいろいろな物語を読むと、そういえばうちでも……と自然と記憶が甦る、“ディア・ライフ”のメッセージはそんな素敵な時間も生み出してくれるんですよねw
リブ・ラブ・サプリ〜KIDS #002 ピックアップ賞・ノミネート賞
さて、今日は新コンテンツ“リブ・ラブ・サプリ〜KIDS”#002のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「木」「聞く・聴く」「お散歩で」のテーマで素晴らしいキッズ・サプリがたくさん集まりました! 「木」テーマでは、娘さんが誕生した時に植えられた「記念樹」、お庭の木で「木登り」、家族で楽しく過ごす「ログハウス」をはじめ、木と心のぬくもりがさまざまに。「雨音を聴く」「戦争の話を聞く」「子供本のシェアリング」など、「聞く・聴く」テーマでもいろんな角度から子どもたちとの時間を語ってくださいましたね。そして「お散歩」テーマでは、「意外と知らないルートがいっぱい、僕たち探検隊」「理科の先生が実践していた〈磁石を持って親子で散歩〉」「ワンコと散歩」など、マチ歩きを何倍も楽しませてくれるサプリばかり! 素敵なメッセージをお届けくださったみなさま、またサプリをいっそう充実させるレスを書き込み下さった方々、本当にありがとうございました!
そんななかから、遊びのなかに学びがあり、学びから子どもたちの想像力へと豊かさがひろがる暮らしのサプリを、ピックアップ賞・ノミネート賞に選ばせて頂きました。子どもたちとの時間を考えることが、どれだけ自分たちの成長にもつながることかと実感させてくれますね!
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木という素材は、昔から食器としても使われてきました。もし自分の食器を自分で作ることが出来たらどんなに楽しいでしょう。手作りの思い入れある食器で食べたら、どんな食事でもご馳走ですね。食への関心や感謝も一層深まることでしょう。
この食器作りを授業に取り入れている学校があります。たとえば台東区立平成小学校では、図工室にずらりと並べられた多種多様な木材を自由に選んで、自由な食器作りを体験する「総合的な学習の時間」を行っています。素材となる木は、保護者や先生方が、様々なつてをたどって集めてきた物。中には屋久杉などの貴重な素材もあるそうです。子供たちは、木の持つ質感、色、香りなどを手にとって確かめながら、好みの素材を選んで工作に取りかかります。完成した食器は、地元の漆職人さんがボランティアで、本格的な漆塗りに仕上げてくれるそうです。
http://www.u-gakugei.ac.jp/~w-woods/gdweb/nl/nl1-ura.pdf
イエでもぜひ親子で、食器作りをやってみませんか。本格的な器作りなどには、日曜大工にはほとんど使われない特殊な道具が必要ですが、スプーンやフォーク、バターナイフといった簡単な形のものなら、小刀や彫刻刀などを駆使すれば何とかなります。
大切なのは素材選びです。木材は樹木の種類によって性質が大きく異なりますから、できるだけ色んな種類の木材に実際に触れてみてください。ちょっと敷居が高いかもしれませんが、「何々銘木店」などというお店に足を運んでみると、普段は目にすることがないような、様々な素材に出会うことが出来ます。
こんなサイトもお勧めです。府中家具工業協同組合というところが運営しているサイトで、200種を超える国内外の様々な木材の植物学的分類、産地、色、性質、用途などが写真付きで掲載されています。
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/
以下、一例として私が作ったバターナイフのことを書いてみます。素材はオリーブウッドを選びました。これはとても硬く加工しづらい木なのですが、バターナイフなら簡単な形ですから、難しいことはありません。板を大まかな形に切り、木工ヤスリを使って形を整え、サンドペーパーで仕上げるという、刃物はノコギリしか使わない作り方をしました。これなら小学生でもOKですね。サンドペーパーは120番という粗い物から初めて、順次番手を上げていき、最後は2000番で磨き上げるとツルツルになりました。
仕上げは有毒性が懸念される塗装は避けて、食用油によるオイル含浸です。ツゲの櫛を椿油に漬けて磨く、あれと同じ仕上げ方ですね。素材がオリーブウッドですから、使ったオイルもオリーブオイルでした。たっぷりとオリーブオイルを染み込ませ、日陰で一日寝かせます。そして柔らかい布で磨くと、素晴らしい光沢が生まれました。
日常のお手入れも、オリーブオイルや椿油を染み込ませた布などで磨いてください。水洗いは可能ですが、すぐに水気を拭き取って乾燥させた後、オイルを染み込ませた布で磨いてくださいね。オリーブウッドは使い込むごとに深い味わいが生まれてくる木ですから、こうして丁寧に手入れしていけば、ずっといつまでも愛用していけます。
なお、オリーブオイルの主成分はオレイン酸で、これはリノール酸などに比べて酸化されにくい性質を持っています。酸化した油は体に毒ですから、木製食器の仕上げや磨きに使うオイルには、ぜひオレイン酸主体のオリーブオイルや椿油を選んでください。
親子で作った食器で食事を楽しむと、木の温もりと手作りの感触が、さらに食卓の喜びを盛り上げてくれると思います。工作好きの親子の皆さん、ぜひやってみてくださいね。
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子どもと木との新しいかかわり方として注目されている「木育」
まだ耳なじみのない言葉かもしれませんが、木育とは2004年に北海道で新しく生まれた言葉で、
人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むこと、だそうです。
しかしそういわれても、大仰でちょっとわかりにくいですよね。
子どもをはじめとするすべての人が木とふれあい・木に学び・木と生きるということ。
まずは、のんびり森や公園を子どもと一緒に歩いて木を愛で、みそ汁は木のお椀によそい、
木の椅子に座って本を読む。
そんな日々の暮らしを過ごすことが、わが家で簡単にはじめられる木育かなと思います。
木には、触れたときの柔らかさ、温かさ、目に優しく映る木目の表情など
見たり触っているだけでなんだか心が落着くといった不思議な魅力があります。
そしてさらに木に魅力を加えているのが木の香りです。
一つの木に50種類以上の成分が含まれていて、人にとって良い効能がいっぱいあります。
その一つはストレスを軽減し、脈拍を安定させます。
木のそばで眠ると疲れが早くとれて、翌日の作業効率を上げることもわかっているそうです。
おまけに精神的な鎮静作用があり、これは現在ある薬では得られない心理的な効果もあるそうで、
その理由は木の香りに幼い頃の記憶など情緒的なものを連想させる作用があるからだそうです。
私はいつしか気づいたら木に登ったり、木と触れ合ったりしなくなっていましたが
子どもの頃には木にいっぱい触った感触をよく覚えています。
木に抱きついて耳をくっつけてみた事ってありますか?
木に抱きついて耳を当てると大地の音が聞こえてきます。
そうそう、木と子どもに関する不思議な話があります。
森や林など、木が沢山生えているところに子どもと行き、木の傍で目隠しをさせます。
そしてその目隠しした状態で近くにある一本の木に抱きつかせて木と触れ合ってもらい
また目隠し状態のまま同じ場所に戻ってから目隠しを取って
「今、あなたが抱きついた木はどれか分かる?」と聞くと、ほとんどの子どもが自分の抱きしめた木を
ちゃんと当てるそうです。
見えてなかったのに、抱きついた木を見つけられるなんて不思議だと思いませんか?
視覚が奪われた分、子供たちは他の感覚チャンネルが敏感になるそうです。
また木を探す過程で森の木のひとつひとつが個性を持っていることに気づき
視覚を通しては認識できなかったはずの自分の触った木がわかるんですね。
いつかわが子とも一緒に木当てを試してみたいなって思います。
いにしえより「木の国」と言われてきた日本。
これからも、もっと子どもと一緒に木を楽しんでいきたいです。
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昔話というのは、みな口伝えによって伝承されてきたものです。一部著名なお話は今昔物語集、宇治拾遺物語、御伽草子などによっても伝えられてきていますが、各地に伝わる昔話の数々は、そのほとんどが、文字によらない口伝えのみで伝えられてきたものと考えられます。
昔話には、日本中でほぼ同じ話が語り継がれているものもありますが(昔々あるところに…から始まる時代も場所も特定できない話がこの典型)、私は特に、ある特定の場所で起こったとされるお話(地域に伝わる伝説のような物)や、昔々の地域の人達の世間話が長い時代に渡って面白く語り継がれていった物など、住んでいるマチに密着した物語に注目してみたいと思うのです。
こうしたお話は、昔は炉端でおじいちゃんおばあちゃんから聞かされた物だと思いますが、今はなかなかそういうわけにいきませんから、まず図書館を活用しましょう。公立図書館には必ずといっていいほど、地域の歴史や伝承文化に関する文献を並べたコーナーがありますから、それを利用するのです。
郷土資料館などがある地域では、そういう場所も昔話発掘のいい穴場になりますね。
そしてネットの利用です。「地域名 昔話」などのキーワードで検索すると、けっこう色々なページがヒットすると思います。それらをソースにして、お父さんお母さんオリジナルの口承文学を創作してください。
多少、話が変わってしまっても構いません。小さな子供のためのお話なら短いストーリーにまとめてしまってもいいでしょうし、子供が泣いてしまうような悲しい結末なら、ラストシーンを変えてしまったって構いません。
口伝というのは、こんなふうに語り部による様々な創作が許されるのです。語る人によって挿入されるエピソードが違ったり、結末が違っていたりしても良いのです。それでも変わらない普遍的な部分だけが後世に語り継がれていく。それが伝承文学という物ですから、お父さんお母さんの感性で自由に大らかに解釈して、子供に語って聞かせてあげてください。
これはいわば住んでいるマチを好きになるためのワークショップ。語るお父さんお母さんも、それを聞く子供も、宅地開発されたマチの姿とは全く違う昔々の地域の姿に思いを馳せて、まだ山にキツネがいたりした頃からここに住んでいたかのような気分を共有してみてください。
そして機会があったら、そういうお話に出てきた史跡などを、お散歩がてら訪れてみましょう。このへんが昔居たといわれる長者様の屋敷跡。あのあたりがキツネの居た森。この神社にはあのお話に出てきたお姫様が祭られていると言われている…等々、子供の年齢に応じた地域の歴史散歩にも発展していけるワークショップとなることでしょう。
そうした経験が子供の成長と共に大きく育って、大人になった時に「お前のおじいちゃんから聞いた話なんだけどね」、なんて言いながらその子供にも語り継いでいってくれたら、さらに楽しいと思いませんか。そんな現代に生きるお父さんお母さんからスタートしていく伝承というのがあってもいいと思います。そこから新しい形の郷土愛が芽生えていったら、子供の成長と共に、マチ作りの大きな力にもなっていくことでしょう。
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子どもの頃、糸電話で遊んだ記憶がありますが、あれはどういうわけか普段と同じような内容の話をしていても随分と興味深く聞こえたものです。
ご存知のように、紙コップと糸があればすぐできてしまう糸電話。オーソドックスなものはしごく簡単で、紙コップの底の中心に外側から糸を通し、中で爪楊枝か何かを使ってそこに糸を縛りぬけないようにすればできあがりです。話すときは糸をぴんとはってしゃべりますが、糸がたるむと本当に聞こえなくなるのは当時不思議に思ったものです。
それにしても、今思えばせっかくなのでもっといろいろな糸電話を試してみてもよかったです。
たとえばどこまで聞こえるか、長い長い糸電話。
紙コップと糸を使ってるけど、他につくれるような品物はなかったかな?
ところで糸を2本や3本にしてみたらどうだったんだろう。
他にも素朴に実験してみたいことが出てくるでしょう。
そんな疑問に一部答えてくれるサイトがありました。
郡山市ふれあい科学館スペースパーク 科学の広場
http://www.space-park.jp/events/square/2003/0410/index.htm
糸の部分をいろいろ変えて実験した模様と、糸電話の歴史が紹介されています。
それから
わくわく親子ふれあい理科教室というサイトの中で糸電話の理科教室が行なわれた模様のページを拝見したのですが、長い風船を糸代わりにした電話、これが曲がっていても聞こえてしまうというのですね。面白いです。
http://wakuwaku-rika.org/2007s/200705s.html
ところで、今まで糸電話はあくまでもコミュニケーションの道具として語ってきましたが、楽器に変身しているのを発見してしまいました。
ストリングラフィという楽器で水嶋一江さんという方がパフォーマーとして活躍されてるそうです。糸電話の紙コップ両方から糸を出してそれを張り、糸を弾くとチューニングによっていろいろな音がでるということ。
http://www.stringraphy.com/index_j.html
糸電話から楽器へ、プロの方のような楽器は作れなくても、幾つか弦を作って音を出して遊ぶのは楽しそうです。
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以前ウォーキングが話題に出た時に、歩数計と地図を使ってのバーチャルツアー、たとえば東海道五十三次走破など、ということを書いたことがありましたが、
http://q.hatena.ne.jp/1207285150/154759/#i154806
実はこれ、子供のころに父と一緒にやっていたことだったんです。父が歩数計を買ったのを機会に、一緒に散歩した時の距離を「歩数×平均歩幅」で計算して、その距離を東海道五十三次に当てはめていきました。
子供との散歩なんてそんなに長い距離を歩くものではありませんが、それでもぶらぶら歩いていれば2kmや3kmは歩いてしまいます。日本橋からスタートして最初の品川宿までは約7.9kmですから、2〜3回の散歩でもう到達。私は壁に日本地図を張って、すごろくのように、今日はここまで歩いたぞーとやっていました。
五十三次の宿場はどこも数里で行ける距離にありますから、お散歩のペースと、とても相性がいいんです。一部区間は一里に満たない所もあります。
「平塚宿から大磯宿までは2.9kmだぞ」
「だいたいどのくらい?」
「ん〜、○○駅まで行って帰ってくるとそのくらいかな」
「楽勝だね!」
実際の五十三次には山もあれば川もあり、一部船を使う区間もありますが、徒歩しか移動手段がなかった時代に、こんなに旅がしやすいルートが整っていたのかと、それだけでもとても勉強になりました。
だんだん旅が佳境に入ってくると、少しでも距離を稼ぎたくなります。父の買い物に付き合ったり、休日出勤の父の後を追いかけて駅まで一緒に歩いたりと、少しでも距離を稼ごうと一生懸命。父も結構嬉しそうで、途中でアイスを買ってくれたりしました。ソーダ味のアイスをガリガリ食べながら、昔の人は峠の茶屋で買ったお団子か何かを食べていたのかなぁと想像しながら歩く散歩は、本当に楽しかったです。何より、親と一緒に歩くことが稀になる年齢になっても、こうして親子で目標を持って歩けたことが、とてもいい思い出になっています。
もちろん散歩の相手はお父さんとは限りません。お父さんお母さんがそれぞれ手分けをして時間の空いている時に一緒に歩き、子供が主役の旅がらすでいいですよね。走破出来ても出来なくても、きっと思い出に残る散歩になると思います。
今ならネットで簡単にその土地の様子が分かりますから、到達した宿場の今昔を色々調べて旅情に浸るのも、きっと楽しい経験になると思います。
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「自分のために植えてもらった木」by id:atomatom
ぼくが生まれた記念に両親は柿の木を植えました。
もともと実家には柿の木が生えていたのですが、ぼくが生まれた歳に購入した地所にも柿の木を植えたのです。
柿は接木をしないと渋柿のまま育つんですね。
渋柿にも利用価値がありますが、子供のためには甘柿のほうがいいと思ったのでしょう、両親は接木をしてある、つまりは渋柿よりも苗木がずっと高価な甘い柿を植えたのです。・・・続きを読む
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「木で音の出る物を作って楽しむ」by id:momokuri3
木は、昔から楽器のための素材として大切にされてきました。楽器作りは木を選ぶことから始まると言っても過言ではないでしょう。どんな木からどんな音が生まれるか。それを親子で体験してみたら、きっと楽しいと思います。
たとえば「鳴子」。よさこいを踊る時に手に持つあれです。こんなのを親子で手作りしてイエで踊ったら楽しそうですね。構造は実物の写真を見ればすぐわかりますが、素材は何だと思いますか?・・・続きを読む
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「手話を〈聴く〉」by id:TinkerBell
手話も言葉ですから、「見る」ものではなく、「しゃべる」「聴く」ものだと思うんです。
手話といっても、話し言葉の組み立て方とは違う手話独特の表現方法でコミュニケーションしていく物(これを日本手話といいます)、一般の話し言葉に対応させながら一つ一つの言葉を表現していく物(これを日本語対応手話といいます)などがあり、後者の場合、声を出せる人は言葉を出しながらやっていったりもしますが、どちらも慣れると、音が伴わなくても、ちゃんと言葉が「聞こえて」きます。・・・続きを読む
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「親子でお互いに聴いてみよう〈お腹の音は海の音〉」by id:iijiman
みなさん、自分の「お腹の音」って、聴いたことありますでしょうか?
聴診器でもあれば別ですが、普通は、まず聴きようがありません。家庭に聴診器は置いてないですよね。
そこで、親子で「お腹の音」を聴いてみてください。
聴き方は簡単。お腹を出して(シャツ1枚くらいの薄着でもOK)、相手のお腹に自分の耳をくっつけるだけです。
お子さんは、お父さん、お母さんのお腹を。
お父さん、お母さんは、お子さんのお腹の音を。・・・続きを読む
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「同じコースの違う姿をたくさん発見していく定点散歩」by id:CandyPot
小さな子供は歩ける距離に限度がありますから、お散歩といっても、だいたい毎回同じようなコースになりますね。私もそうでした。でも、ぜんぜん飽きないんです。
ある日の散歩は、暖かな日差しの昼間でした。
「たんぽぽさん、咲いたね」
「うん!」
そのちょっと後のお散歩は夕方でした。・・・続きを読む