イエコト・ミシュラン #059


みなさまこんにちは、hazamaです。今、ご近所散歩に出掛けたら、あちらこちらのイエのお庭にみずみずしい新緑やお花がたくさん! 今年もすぐそばに紅色のツツジの花がひろがっているし、プランターに植えられたワイルドストロベリーにはたくさん実がついてる♪ ハナミズキの木は緑が明るくて、葉を茂らせたアジサイにはそろそろ花が咲きはじめていたり。いまだにお天気はもうひとつだけど、歩いていると鮮やかな自然の姿に元気をいっぱいもらえますねー。みなさまのお庭や菜園やベランダも、今頃たくさんの緑に彩られていることでしょうw これからのお花や夏野菜の実りも楽しみですね!


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爽やかに快適に!テーマのある夏のお部屋作りプラン・コンテスト

#059テーマ
「爽やかに快適に!テーマのある夏のお部屋作りプラン・コンテスト」


さて、今日は“イエコトミシュラン”#059の語らいのスタートです。今回のお題は、「テーマのある夏のお部屋作りプラン・コンテスト」。お部屋も夏への衣替えのシーズン。そこで、今年は何かひとつテーマを決めて夏のお部屋作りを考えてみませんか? たとえば、目に涼しい色や素材をテーマに夏のインテリアをしつらえる、あるいはお部屋の湿気や暑気を爽やかに徹底対策するプラン……。水を活かすというテーマとか、リゾート気分というキーワードとか、いろいろイメージをふくらませてみて下さい。快適に夏を過ごすお部屋作りプランならどんなテーマでもOK。模様替えもそこで過ごす時間も爽やかな気分にさせてくれる夏のイエ空間作りを! さて、今回はどんなユニークなプランが登場するでしょうか、みなさまからのメッセージを楽しみにお待ちしています!


“アイデア・タイトル”
「日本のイエと暮らしの知恵に学ぶ夏の空間作り」
by hazama


“メッセージ”
今年は早々に竹のラグと麻の座布団でお部屋の夏じたくをはじめているわが家ですが、「日本のイエと暮らしの知恵に学ぶ夏の空間作り」をテーマに、もっと涼感探究! しつらい方や過ごし方を一歩進めて、涼の彩りと風情のなかで過ごしてみたいと思っています。歳時記や日本暮らしの本をひもとけば、一つひとつに先人の知恵が息づいているものだとあらためて驚くばかり。学びにアイデアを少しプラスして、いくつかご紹介しますね。


【簾(すだれ)】
もちろん窓の外側には日よけの簾。窓から10センチ程度離して垂らすと、窓との間に空気層ができて熱を遮る効果が高まるそうです。窓だけでなく、簾は涼しいインテリアとしても活躍します。平安時代寝殿造りの建物では、簾台(れんだい)という木の枠に簾をかけて、空間の仕切りや目隠しにしたそう。また夏になると襖や障子を取りはずして「簾戸(すど)」や「御簾(みす)」に替え、風通しのいい涼の空間を作ったんですね。わが家では、いつもプリント・ファブリックを掛けている物置き棚にも、左右ぴったりに切りそろえた簾を掛けてみました。あと、簾をテーブルに合わせて切って敷物とし、その上でそうめんなどいただくのも涼感たっぷりではないでしょうか〜♪


【葦簀(よしず)と打ち水
玄関先や日のあたる窓越しに、そしてマンションのベランダにも立てかけて。こちらも日光を遮りながら風を通す日本の夏の知恵。やはり壁との間に空気層を作るので、室内からブラインドをするよりも効果はぐんと高いんですって。打ち水をする時には葦簀にも水をかけて気化熱で暑さを取り去ってもらいましょう!


【夏暖簾(のれん)】
暖簾には暖かいという字が入っていますが、これはもともと、寒い季節に簾(すだれ)の上から隙間を覆って暖めた由来からきているんですね。ですから麻や葛布(くずふ)などの夏物は夏暖簾と言った方がいいかも知れません。「御簾(みす)」と同じ考え方で、暑い季節は戸を開けて夏暖簾をかけ、風通しのいい仕切りにする。わずかな人の動きでひらりと風を感じさせるところに涼を見るのも日本人ならではの繊細な感性ですね。


【竹筵・籐筵(むしろ)】
ひんやりとした肌触りが心地いい竹や籐の敷物。くるくる丸めたり畳んでコンパクトに収納できる竹や籐のラグなら、フローリングのリビングやお部屋にさっと敷いて、ごろんと夏のお昼寝タイムっていうのもいいかも。い草の座布団も気持ちいいですね〜。今では、布団に敷く寝ゴザや竹シーツなど天然素材の涼感アイテムもいろいろ。わが家のベッドにも今年はゴザシーツを導入しようと思っています。


【吊り忍に風鈴】
簾のかかった窓には、吊り忍。葉つきの忍(しのぶ)の茎を輪状に束ねて水をやりながら涼しい風情を楽しみ、下には風鈴を吊るして涼やかな音に耳を傾ける。何とも風流な夏の風物詩です。吊り忍としても売られていますが、今年は、小さな器に土を入れ苔で山を作って、風鈴とともに吊り下げられるように手作りしてみようと思っています。水の滴る緑の苔が窓辺に涼を呼んでくれそうです。


水草と夏の活け花】
わが家では、夏の玄関でガラスの鉢に水草を浮かべて「小さな水辺」を作るのが恒例。昔から、鉢に金魚と水草も日本の夏の風流ですよね。そして、水がいたみやすい夏だって、好きな鉄線のお花など飾りたい。夏の活け花には、花瓶の水に焼酎を大さじ2杯程度入れるといいんですって。アルコールが気化しながら熱を吸収するので、水の温度を低く保ち、花を長持ちさせることができるというわけです。なるほど!


【水団扇(うちわ)と水遊び】
昨年だったでしょうか、この〈イエはてな〉で教えていただいて、今年こそはと予約した水団扇。手漉きの薄くて強い雁皮紙に天然ニスを塗って半透明に仕上げられた団扇です。予約したものは立てておく台座も付いていて、飾っても素敵そう。かつては本当に水につけて、濡れた団扇を扇いだ時に飛ぶ水しぶきを楽しむという風流な遊びに興じたものだそうです。水の気化熱を利用して涼むという知恵もあるんですね。実は先だって古道具屋さんで古いミニ水団扇セットも購入したので、夏の友達との集いに屋上で水団扇遊びをしようと楽しみです♪ そばには「蚊やりぶた」さんも。


【浴衣(ゆかた)と甚平】
最後に、お祭りだけじゃなくて夏のお部屋で装いたい浴衣。こちらにも夏を快適に過ごす工夫が凝らされているんですよ。日をよける涼しい白地の浴衣は昼用。藍染の紺地の浴衣は、「藍」の香りを虫が嫌うことから、蚊が出る夕方から夜にかけて着るのがいいとされてきたそうです。浴衣が着にくいという方は、男性でも女性でも甚平をぜひ。脇のところが綿糸の編み目になって涼しさ抜群、女性用も最近人気が高いそうですよ。夏らしいお部屋で季節ならではの装いをw


こうして日本の夏のお部屋を考えていくと、自然の風を楽しんで過ごしたくなるようではありませんか? こんなお部屋作りで、今日はクーラーをつけない一日、という夏の日もいいものです。


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※今回の「いわし」ご投稿は6月7日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のミシュラン評価(ピックアップ賞)は6月8日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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