イエ・ルポ #033 PickUp3



こんにちは、ハザマです。今日、8月10日は「道の日」なのだそうですね。1920年のこの日に、日本の近代的な道路整備計画が決まったことを記念して、当時の建設省によって制定されたのだとか。「道の日」って、ちょっとロマンティックな響きではありませんか?道路というより、いろいろな街の道の情景が浮かんでくるようだと思いました。いつもの道、好きな道、今日も暑いですがぶらりとお散歩に出掛けてみるのもいいですね。
さて、今日は“イエ・ルポ”#033「家族から、家族への忘れられない贈り物」のピックアップ賞のご紹介です。今回は、贈り物…というより、親子・家族のまごころの思い出がいっぱいで、じんと胸にくるエピソードをみなさんから受け取ったという感じでした。家族の素晴らしい物語の数々、みなさまどうもありがとうございました!

イエ・ルポ #033 ピックアップ賞

#033では「家族から、家族への忘れられない贈り物」のテーマでご投稿頂きました。
今回は、これまでで一番「家族」というかけがえない絆が描き出されたいわしになったのではないでしょうか。出てきた贈り物が、そのまま家族の象徴のようなものばかりだったことが何より印象的でした。生まれた時に植樹してもらったナナカマドの「木」、妹が生まれたという「感動的な贈り物」、祖母・母・自分へと贈られ継ぐ「着物」、お父様の還暦祝いに撮った「家族写真」、じみじみ思い返す「親の愛」。そして「還暦に60本の薔薇」「アルバム」「へその緒」「髪の毛を筆に」「子供の乳歯」「名前」「昔の8ミリビデオ」「生まれた日の新聞」…。「パパの絵」や「お手伝い券」「千代紙で作ったカーネーション」など手作りの贈り物が今に残されていたり、風邪を引いた時に寄り添わせてくれた「おにんぎょう」や誕生日プレゼントと一緒に毎年入っているお母様からの「手紙」なども愛情がじんわり伝わるエピソードでした。
そしてこの間にお誕生日の方がお二人も!この日に「この国に生んでくれたこと」で、原爆の日に平和を願う誕生日のメッセージが共感を呼び、「実は今日誕生日なんです…」のツリーではみなさんからのおめでとうのメッセージが集まって「イエはてな」一家のちょっとしたバースデーパーティになっていました。私からも、おめでとうございます!
ピックアップ賞には、ご両親とおじいちゃま・おばあちゃまの愛!「祖父母が買ってくれたランドセル」と、旦那様からの素敵な贈り物「永久保存版の詩」、そしてとても不思議で美しい物語「生まれる前に母にもらった子守歌」を選ばせて頂きました。
生まれた日、誕生日、入学、結婚式、還暦…と、人生の折々の家族の贈り物って、形とともにその心がずっと残っていくものですね。みなさんの大切な宝物のお話をいっぱい、本当にありがとうございました。


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「祖父母が買ってくれたランドセル」by id:Over_Q


小学校に行けるというだけでもウキウキ気分な私に両親は机を買ってくれました。大きなものが自分のものになったんです。嬉しいですよね。更に嬉しかったのはランドセルです。優しい祖父母と私が一緒にデパートに行って選んで買ってくれたんです。祖父母はこの為だけに遠路はるばる来てくれました。盆と正月が一緒に来た様、という言葉がありますが、私にとっては正にこのときがそうでした。


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「永久保存版の詩」by id:H-H


旦那さんと付き合ったばかりの時の誕生日に
ネックレスと詩をもらいました。
二人ともフジテレビの「あいのり」が大好きで、
意中の相手に時々詩とかを相手のために読んだりするのを真似て、
詩を読んでくれました。
私の事を小さな花に例えた言葉が並び、読まれている間、照れ恥ずかしくて、溶けて消えてしまいそうに体の力が抜けましたが、もう二度と貰えない大切な大切な詩です。
今旦那に見つかったら、恥ずかしくて衝動的に燃やされそうなので、奥の奥に直してあります。


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「生まれる前に母にもらった子守歌」by id:TomCat


実は、私には妙な記憶がありました。それは、一度も、どこでも聞いたことのないような子守歌の記憶でした。


ある時それをふと口ずさんだら、それはまだ私が生まれる前に、母がお腹の中の私に歌って聞かせてくれていた歌だった、ということが分かりました。もちろん母の自作です。でもそれは、私が生まれてからは一度も歌ったことは無いと言っていました。


お腹の中でもちゃんと音が聞こえる。そしてその時の記憶はずっと残っている。話しには聞いたことがありますが、本当に私はその体験をしたわけです。


母の歌は、素朴ですがとても美しいメロディです。歌詞はまったく覚えていませんし、母もそれを教えてはくれませんでしたが、きっとお腹の中の私に優しく語りかけてくれるような詩だったのでしょう。その愛が、私のもらった一番最初の、そして最高の贈り物です。


メロディは今でもしっかり覚えています。いつか何かの形で残していきたいと思っています。ピアノ曲にしようかな。母はピアノが好きでしたから。


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